古田十駕(酒盛正)の文学日記

古田十駕の文学日記

2021年3月13日 わが神は荒魂なれど優し

 百四十二枚。用明在位二年三月朔日の朝議で穴穂部王と物部守屋のあいだの齟齬が表面化する。なが年物部の圧倒的な武力に隠忍してきた蘇我馬子が、王族とのつながりが弱まった物部との対決姿勢を隠さず、その齟齬に付け入り、勅令によって物部を賊軍にして、大和政権下の豪族の力を結集して一気に屠ろうとする。その馬子の思惑をさっした守屋が穴穂部王に代わる他の王族とつながろうとする。馬子は物部と切れた穴穂部王をまだ殯宮に籠もっている先王敏達の后炊屋比売の宣旨(この時代はまだ勅と宣旨がはっきりと区別されていなかったかも知れない)で誅殺することで、他の王族が物部につながろうとすればどうなるか見せしめにする。そのように読み解かなければ、そのあと穴穂部王の弟崇峻が馬子の推挙をえて即位したにもかかわらず、馬子を憎み、その憎しみを知った馬子に暗殺される歴史的事実の説明がつかない。闇の中でほぐれた糸をほぐしているようで、なかなか筆がすすまない。

 

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釈迦牟尼(サキャ族の聖者)、仏陀(真理を悟る者)と呼ばれるゴータマ・シッダールタは、どのようにして現象としてのこの世の真の姿をとらえ、苦からの解脱という方途を見出したか。その大悟までの半生を描く。
   100円(税込み)

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ユダヤ教から卵生したキリスト教を、ユダヤ主義者や異教徒と厳しく対決しながらローマ帝国に教線をひろげていった聖パウロを中心に、新約聖書記述者のルカやマルコをはじめとする伝道者たちの信仰を描く。
   280円(税込み)

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明治二十三年春三十九歳で来日し、五十九歳で亡くなるまで日本を離れず、「知られざる日本の面影」「霊の日本」「神國日本」などをあらわして日本を西欧に紹介した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の評伝小説。
    100円(税込み)

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僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
近代日本の芸術における過剰な商業主義への光太郎の生真面目な抗議は、
美しい日本の良心と言えるだろう。
日本近代詩の父、高村光太郎の生涯!
   280円(税込み)

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酒盛正全詩集
作品No.1より
雨。かってこれほど充実した一日はなかった。夕闇と
ともに空は明るみ、疲労が私を襲った。野の道の地蔵の
前に私は屈みこみ、しきりに自由とか孤独とかいうことを
考えた。濡れた雨傘は鉄鉢を持つ地蔵の腕にたてかけて
あった。夜が迫りつつあった。
   100円(税込み)

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かく歩み、かく思い、かく書く。文学日記より拾った鳥道の粋藻。小説が生まれる前の素描。文学日記セレクション
   240円(税込み)

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