古田十駕(酒盛正)の文学日記

古田十駕の文学日記

2021年4月28日 藁の城。

 百八十四枚。四章の三分の一のところで<起>から<承>に入り、<承>の頭三枚ほど書き終える。今日は物部守屋追討軍編成のところを書く。軍と言っても、このころはそれまでの豪族の部曲の私兵を中心にした軍隊組織が、農業の生産性の向上にともなった地方首長たちを取り込んだのちの大掛かりな国造軍に変容するちょうど端境期で、実質的には物部と蘇我という大和と河内の豪族の政権をめぐる権力争いだったので、動員された双方の兵力は中途半端なものだった。はっきりしたことはわからないが、蘇我方が動員した豪族の顔ぶれから推測してせいぜい大和で千人前後、河内で二、三百人ではなかったかと思える。渋川の邸へ籠もった物部はその半分、あるいはもっと少なかったと見ている。つまり守屋は挙兵のさいに河内で集められる手勢としてその蘇我方についたぶんを見込んでほぼ互角の戦いができる腹づもりでいたかと思える。当初は大和の豪族にも物部方寄りだったり日和見の勢力もあったので、それを勘案するとやや優勢と見ていたかも知れない。しかし、それもこれも物部が王権につながっていたからこその計算で、蘇我の巧みな朝庭工作にしてやられ、逆賊として孤立してしまう。守屋は邸のまわりに刈り取ったばかりの稲藁を積んで塁を築く。丁寧に書く。

 

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釈迦牟尼(サキャ族の聖者)、仏陀(真理を悟る者)と呼ばれるゴータマ・シッダールタは、どのようにして現象としてのこの世の真の姿をとらえ、苦からの解脱という方途を見出したか。その大悟までの半生を描く。
   100円(税込み)

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ユダヤ教から卵生したキリスト教を、ユダヤ主義者や異教徒と厳しく対決しながらローマ帝国に教線をひろげていった聖パウロを中心に、新約聖書記述者のルカやマルコをはじめとする伝道者たちの信仰を描く。
   280円(税込み)

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明治二十三年春三十九歳で来日し、五十九歳で亡くなるまで日本を離れず、「知られざる日本の面影」「霊の日本」「神國日本」などをあらわして日本を西欧に紹介した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の評伝小説。
    100円(税込み)

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僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
近代日本の芸術における過剰な商業主義への光太郎の生真面目な抗議は、
美しい日本の良心と言えるだろう。
日本近代詩の父、高村光太郎の生涯!
   280円(税込み)

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酒盛正全詩集
作品No.1より
雨。かってこれほど充実した一日はなかった。夕闇と
ともに空は明るみ、疲労が私を襲った。野の道の地蔵の
前に私は屈みこみ、しきりに自由とか孤独とかいうことを
考えた。濡れた雨傘は鉄鉢を持つ地蔵の腕にたてかけて
あった。夜が迫りつつあった。
   100円(税込み)

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かく歩み、かく思い、かく書く。文学日記より拾った鳥道の粋藻。小説が生まれる前の素描。文学日記セレクション
   240円(税込み)

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