古田十駕(酒盛正)の文学日記

古田十駕の文学日記

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2024年2月28日 晴れた日に饅頭喰えば心晴れるか

百六十枚。笠置行宮の陥落まで書く。求めていた「大塔宮と吉野城」を入手。さっそく目をとおし、およその見当たりをつける。今日からいちど読みとおして赤鉛筆でラインをひいたり備忘を書き込む。最近目が衰えて読むのに努力が必要になる。こうして体の各部…

2024年2月25日 この朝は人憂しとおもう雪になるらし

百五十七枚。笠置山合戦最終局面に入る。大塔宮のうごきがよくわからないので資料を求めているが、欲しいものが手に入らないので少し筆が鈍る。およその資料は書き出す前に揃えて読み込んでいるのだが、じっさいにそこまで書いてみないと要ることがわからな…

2024年2月23日 この道はこの瞬間のもの。

百五十五枚。光厳天皇の践祚を半分書く。書き方に悩む。一晩考え、破綻するかも知れないが、ともかくあと半分をその書き方で今日書いてみることにする。日々、谷を飛び越えたり山を登ったりするような冒険がある。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリ…

2024年2月21日 雨雨雨雨雨雨と書くと雨模様になる象形文字。

百五十四枚。朝から霧雨。風はなく静か。笠置山の官軍、吉野に拠った大塔宮軍、赤坂城に籠もった楠木軍がいずれも善戦するも関東軍が上洛、大勢が決する。このへんまで今日、明日で書く予定。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.…

2024年2月19日 対話と沈思のハイブリッド。

百五十二枚。三章書き終える。五ヶ月百五十日としてほぼ一日一枚のペース。四章で関東軍の上洛、笠置山陥落、赤坂城籠城戦、後醍醐天皇隠岐配流、大塔宮転戦を書き、尊氏と義貞か登場する。「起」から「承」に入る。時を惜しむ。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (…

2024年2月17日 おのずから貴し紙とペン

百四十九枚。たぶん今日、明日で三章書き終える。二章の見出しを三章を書いている途中で変えたが、三章の見出しも章の区切りが見えたところで変える。夜中にトイレへいったあと、今日書くその三章の最後の部分のことを入念に考え、その結果この章の見出しを…

2024年2月14日 潮原盈満となる夜の底

百四十七枚。いざ城籠もりの段になると山こし(銭で長期雇用すること)で雇っている者たちの五十人くらいが逃げ出してしまうが、かって楠木が六波羅の手先になって討った越智一族から加勢がある。かと思えば南河内の豪族で縁戚関係がある和田氏が六波羅がわに…

2024年2月12日 この世を吹き抜ける風や茫

百四十五枚。今日は正成が籠城の手配りをするところを半枚で書く。じつは昨日いちど書いて今日パソコンへの入力原稿にできなかった分。このあと笠置山に残した郎等が知らせてくる笠置山を囲んだ幕府軍と行宮の守備軍との戦況や吉野で挙兵した大塔宮と幕府軍…

2024年2月10日 何のためのAIアシスト

百四十三枚。正成が笠置山へいっているあいだに正季が赤坂城の備えを固める。正成は笠置山へほとんど武士が馳せ参じていないのを見て赤坂へ帰り、日和見を決め込む。日和見が通じないにしても、何とか少しでも穏やかなかたちでの降伏を模索する。あと十枚で…

2024年2月8日 デコボコした道。

百四十枚半。「太平記」は講談風の合戦の記述が売り物で、その合戦の場が京を離れるほど動員された兵数が大袈裟になる。それを修正するのにそれぞれの領地の石高、その時代の実戦例などを参考にする。それとヒロイズムを必要以上に入れて英雄譚にしない。理…

2024年2月6日 雪解けに空明るみぬわが戦場

百三十九枚。昨日昼過ぎから深夜まで雪が降って、今朝は顔も洗わずにその片づけをして午前中を潰してしまった。体の節々が痛くてすぐに仕事を始められず、少し休みながらこのブログを打っている。昨日までに正成が笠置山へ伺候する前まで書き終えて、おそら…

2024年2月4日 窓曇る時雨今宵は雪かも

百三十七枚。正成が笠置山へ伺候するところを今日書く。笠置山の守備軍があまりに少ないので正成は参陣に気乗りがしない。叡山から落ちた大塔宮もそうだったらしく笠置山へ参陣せずに吉野へ向かっている。大塔宮のこのときのうごきがのちのちに父後醍醐天皇…

2024年2月2日 朝の力。

百三十五枚。三章の三分の二を書き終える。舞台は京から笠置山へ移る。この章の残り三分の一を勅使の万里小路藤房が赤城の楠木正成のもとへ遣わされるところから始める。正成はまだ迷っている。忠たるべきか、打算に徹するべきか。前章の見出しの「ひょっと…