古田十駕(酒盛正)の文学日記

古田十駕の文学日記

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2024年4月28日 春や春射てみしやうこの矢にて

二百六枚。四章書き終える。今日と明日かけて最後尾七枚ほどに手を入れる。下赤坂城の落城は資料の少ないところで、「太平記」などは物語的想像をさかんにしてるが、どれもこまかく考証していくと破綻があり、あまり感心しない。ほんとうのところはわからな…

2024年4月25日 生命を選択できるか。闇にむかって投げる礫。

二百三枚。四章がもう少しのびる。朝方、仕事を始める前に小梅の木についたアブラムシを潰す。アブラムシの生命についてニーチェの同一物永遠回帰説と思い合わせて考える。一瞬と永遠の同期。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.…

2024年4月22日 生死の狭間の憂鬱。

百九十九枚。大塔宮が赤坂城を脱出するところを書き始める。正季と正氏が帯同し、正氏は隠岐を脱出して再度倒幕の兵を起こす後醍醐天皇のもとへ大塔宮が馳せ参じるまでそのもとにいる。そのあと正成らも脱出したところでこの章を終える。あと三枚。 酒盛正の…

2024年4月19日 雲のかたちのような正成。

百九十六枚半。下赤坂城合戦の二日目にかかる。下赤坂城は株取山北側丘陵の丘上に主郭と二の郭と三の郭があって、主郭の北にある出郭だけが丘下にある。当然丘下の出郭が寄せ手の攻略目標になる。戦闘初日から激しい攻防があって、二日目の夜を待って主郭を…

2024年4月16日 自分の顔さえ知らない。

百九十五枚。下赤坂城合戦の戦闘を書き始める。数万の攻撃軍と千ほどの守備軍の戦いなので、「太平記」などにあるような奇謀奇策の華々しい攻防戦はなく、わずか数日で寄せ手の一方的勝利でけりがついて、大塔宮も正成も命からがら城を落ちる。その脱出も、…

2024年4月13日 八重、大島、山桜。

百九十二枚。さっきまでこのブログを打つのを忘れていて、下赤坂城を包囲した幕軍の陣容を書き終えて今日の仕事を終える。下赤坂城合戦をあと八枚から十枚で書いて四章を書き終える予定。はじめ主人公にするつもりだった足利尊氏がようやく脇役で登場する。 …

2024年4月10日 丁寧の魔力。

百九十枚。下赤坂城合戦での楠木正成の奇謀奇策というのはあまり書く気がしない。そういうことにあまり興味がないし、じっさいにもそういう「太平記」の亜書の類に書かれているような奇抜なことはなかったろうと思われる。それよりも大塔宮や正成の思惑の絡…

2024年4月7日 皮膚ごしのこの腿骨がわが実存か

百八十六枚。ここが底か。何もない地べたのようなところ。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の禅林で破門同然となった良寛は、越後へ帰郷して世俗の中で禅の修行を全うしようとするが、そうして真摯に生きようとす…

2024年4月4日 山桜の下で居眠りしたい春。

百八十五枚。四章の残り三分の一、いよいよ下赤坂城合戦に入る。昨日、雨がちな中を国立まで遠出したので少し疲れている。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の禅林で破門同然となった良寛は、越後へ帰郷して世俗の…

2024年4月1日 エイプリルフールや雲の真実

百八十二枚。ようやくいつもの作業手順に戻るが、ペースが戻るのはもう少し先。まだ先がながいので焦らない。ゆっくり書く。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の禅林で破門同然となった良寛は、越後へ帰郷して世俗…