古田十駕(酒盛正)の文学日記

古田十駕の文学日記

2024年4月16日 自分の顔さえ知らない。

百九十五枚。下赤坂城合戦の戦闘を書き始める。数万の攻撃軍と千ほどの守備軍の戦いなので、「太平記」などにあるような奇謀奇策の華々しい攻防戦はなく、わずか数日で寄せ手の一方的勝利でけりがついて、大塔宮も正成も命からがら城を落ちる。その脱出も、…

2024年4月13日 八重、大島、山桜。

百九十二枚。さっきまでこのブログを打つのを忘れていて、下赤坂城を包囲した幕軍の陣容を書き終えて今日の仕事を終える。下赤坂城合戦をあと八枚から十枚で書いて四章を書き終える予定。はじめ主人公にするつもりだった足利尊氏がようやく脇役で登場する。 …

2024年4月10日 丁寧の魔力。

百九十枚。下赤坂城合戦での楠木正成の奇謀奇策というのはあまり書く気がしない。そういうことにあまり興味がないし、じっさいにもそういう「太平記」の亜書の類に書かれているような奇抜なことはなかったろうと思われる。それよりも大塔宮や正成の思惑の絡…

2024年4月7日 皮膚ごしのこの腿骨がわが実存か

百八十六枚。ここが底か。何もない地べたのようなところ。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の禅林で破門同然となった良寛は、越後へ帰郷して世俗の中で禅の修行を全うしようとするが、そうして真摯に生きようとす…

2024年4月4日 山桜の下で居眠りしたい春。

百八十五枚。四章の残り三分の一、いよいよ下赤坂城合戦に入る。昨日、雨がちな中を国立まで遠出したので少し疲れている。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の禅林で破門同然となった良寛は、越後へ帰郷して世俗の…

2024年4月1日 エイプリルフールや雲の真実

百八十二枚。ようやくいつもの作業手順に戻るが、ペースが戻るのはもう少し先。まだ先がながいので焦らない。ゆっくり書く。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の禅林で破門同然となった良寛は、越後へ帰郷して世俗…

2024年3月29日 頭の中の庭も風吹き荒れている

春の嵐が去ったあとは落ち葉がちらかって、いっそさっぱりした感じがする。目の前のことを一つ々ゝかたづけていく。粘り着くのが本領の仕事なのでそういうさっぱり感は好きだ。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の…

2024年3月26日 若いころはもっと孤独になれていた。

朝から雨だが、午後にでも近くのスーパーへ食糧の買い出しにいく。一昨日の電話で家内が野菜を摂れというので焼酎のつまみに茹でた枝豆を買ったが、べちゃべちゃに湿気っていて皮が厚くて食べられたものではなかった。手書き原稿ばかり溜まるので何枚書いた…

2024年3月23日 混乱も一つの秩序には違いない。

書いた原稿を家内がパソコンへ打ち込んで印字原稿にしてくれているのだが、その家内が外反母趾の手術で入院して、書いた文章ばかりがたまってしまって頭の整理がつかない。ここ数日、三食を即席ラーメンとソーセイジですませていて、体力も気力も不調。おか…

2024年3月20日 午後は春の嵐か。

百八十一枚。笠置山行宮陥落のあとの後醍醐天皇、大塔宮以下のうごきを時系列に整理してじっさいに書いてみて、当初おもっていたようではないようにおもえてきたので、前の七、八枚に少し手を入れることにする。手を入れたところがふくらむので、うしろへ押…

2024年3月17日 空青める月こそ愛し

百七十九枚。後醍醐天皇から託された神鏡を持った空如が大塔宮の潜む般若寺へ行くところまで書く。今月中に後醍醐天皇の隠岐配流まで何とか書きたい。見通しのあるときはあえてゆっくりと書く。ゆっくりと実存をなぞる。ゆっくりと撫でていると実存が浮きあ…

2024年3月14日 物部の幽の剣やゆらゆらと

百七十六枚。赤坂城の緒戦を書き終える。あと八枚で二回目の戦いと赤坂城の陥落、この間に京でおこなわれた大覚寺統の公家、武家の処分などを書き、そのあと十七枚で後醍醐天皇の隠岐配流を書く。前作の推敲を始める。欲しかった資料がタイミングよく手に入…

2024年3月11日  三百六十四分の一。

百七十三枚。赤坂城への幕軍先鋒の在方御家人勢の攻撃を書く。この戦闘で楠木方が大勝するので、笠置山合戦で敗れた親王たちが頼っていって、赤坂城が宮方の拠点になっていく。このころせいぜい一万石くらいしかなかったので荷が勝ちすぎたが、正成にしてみ…

2024年3月8日 万象を表象する力の本質とは何か。

百七十枚。四章の三分の一書き終え、舞台を赤坂城籠城戦へ移す。関東軍が河内へやってくる前に赤坂城に近い東条城を根城にした河内や西大和の幕府方の在地の土豪や荘官御家人たちが九月中旬ころから攻撃を仕掛けてくる。ほぼ笠置山合戦と同時期なので双方に…

2024年3月5日 ボールペンが合戦を書く。

百六十五枚半。笠置山合戦の後始末。その間にも吉野に拠る大塔宮と南河内の赤坂城に拠る正成が幕府軍と戦っている。今書いている四章の見出しを変える。このところ筆がすすんでいたが、昨日、今日と雑事が多く筆が捗らない。焦らず丁寧に書く。長編を一編書…

2024年3月2日 一寸の虫にも五分の魂ありて哀し

百六十三枚。笠置山合戦の戦後処理と併行して赤坂城攻防戦。大塔宮吉野行啓。八枚予定。書くほうが佳境に入ってきたのでブログを打つのを中二日にする。ほんとうはこういうときこそブログに書くこともあるのだが、打つ時間がとれない。「一寸の虫」云々は笠…

2024年2月28日 晴れた日に饅頭喰えば心晴れるか

百六十枚。笠置行宮の陥落まで書く。求めていた「大塔宮と吉野城」を入手。さっそく目をとおし、およその見当たりをつける。今日からいちど読みとおして赤鉛筆でラインをひいたり備忘を書き込む。最近目が衰えて読むのに努力が必要になる。こうして体の各部…

2024年2月25日 この朝は人憂しとおもう雪になるらし

百五十七枚。笠置山合戦最終局面に入る。大塔宮のうごきがよくわからないので資料を求めているが、欲しいものが手に入らないので少し筆が鈍る。およその資料は書き出す前に揃えて読み込んでいるのだが、じっさいにそこまで書いてみないと要ることがわからな…

2024年2月23日 この道はこの瞬間のもの。

百五十五枚。光厳天皇の践祚を半分書く。書き方に悩む。一晩考え、破綻するかも知れないが、ともかくあと半分をその書き方で今日書いてみることにする。日々、谷を飛び越えたり山を登ったりするような冒険がある。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリ…

2024年2月21日 雨雨雨雨雨雨と書くと雨模様になる象形文字。

百五十四枚。朝から霧雨。風はなく静か。笠置山の官軍、吉野に拠った大塔宮軍、赤坂城に籠もった楠木軍がいずれも善戦するも関東軍が上洛、大勢が決する。このへんまで今日、明日で書く予定。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.…

2024年2月19日 対話と沈思のハイブリッド。

百五十二枚。三章書き終える。五ヶ月百五十日としてほぼ一日一枚のペース。四章で関東軍の上洛、笠置山陥落、赤坂城籠城戦、後醍醐天皇隠岐配流、大塔宮転戦を書き、尊氏と義貞か登場する。「起」から「承」に入る。時を惜しむ。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (…

2024年2月17日 おのずから貴し紙とペン

百四十九枚。たぶん今日、明日で三章書き終える。二章の見出しを三章を書いている途中で変えたが、三章の見出しも章の区切りが見えたところで変える。夜中にトイレへいったあと、今日書くその三章の最後の部分のことを入念に考え、その結果この章の見出しを…

2024年2月14日 潮原盈満となる夜の底

百四十七枚。いざ城籠もりの段になると山こし(銭で長期雇用すること)で雇っている者たちの五十人くらいが逃げ出してしまうが、かって楠木が六波羅の手先になって討った越智一族から加勢がある。かと思えば南河内の豪族で縁戚関係がある和田氏が六波羅がわに…

2024年2月12日 この世を吹き抜ける風や茫

百四十五枚。今日は正成が籠城の手配りをするところを半枚で書く。じつは昨日いちど書いて今日パソコンへの入力原稿にできなかった分。このあと笠置山に残した郎等が知らせてくる笠置山を囲んだ幕府軍と行宮の守備軍との戦況や吉野で挙兵した大塔宮と幕府軍…

2024年2月10日 何のためのAIアシスト

百四十三枚。正成が笠置山へいっているあいだに正季が赤坂城の備えを固める。正成は笠置山へほとんど武士が馳せ参じていないのを見て赤坂へ帰り、日和見を決め込む。日和見が通じないにしても、何とか少しでも穏やかなかたちでの降伏を模索する。あと十枚で…

2024年2月8日 デコボコした道。

百四十枚半。「太平記」は講談風の合戦の記述が売り物で、その合戦の場が京を離れるほど動員された兵数が大袈裟になる。それを修正するのにそれぞれの領地の石高、その時代の実戦例などを参考にする。それとヒロイズムを必要以上に入れて英雄譚にしない。理…

2024年2月6日 雪解けに空明るみぬわが戦場

百三十九枚。昨日昼過ぎから深夜まで雪が降って、今朝は顔も洗わずにその片づけをして午前中を潰してしまった。体の節々が痛くてすぐに仕事を始められず、少し休みながらこのブログを打っている。昨日までに正成が笠置山へ伺候する前まで書き終えて、おそら…

2024年2月4日 窓曇る時雨今宵は雪かも

百三十七枚。正成が笠置山へ伺候するところを今日書く。笠置山の守備軍があまりに少ないので正成は参陣に気乗りがしない。叡山から落ちた大塔宮もそうだったらしく笠置山へ参陣せずに吉野へ向かっている。大塔宮のこのときのうごきがのちのちに父後醍醐天皇…

2024年2月2日 朝の力。

百三十五枚。三章の三分の二を書き終える。舞台は京から笠置山へ移る。この章の残り三分の一を勅使の万里小路藤房が赤城の楠木正成のもとへ遣わされるところから始める。正成はまだ迷っている。忠たるべきか、打算に徹するべきか。前章の見出しの「ひょっと…

2024年1月31日 耳鳴りの中で書く戦記物

百三十三枚半。元弘八月二十五日から二十九日までの大和へ行幸した後醍醐天皇が笠置山に行宮をおいて、一方比叡山に登った大塔宮と妙法院が六波羅との戦いに敗れて大塔宮が吉野へ、妙法院が笠置山へ行啓するまでのうごきとその理由としての状況判断が複雑で…