2023-01-01から1年間の記事一覧
六枚。今夏はほんとうに暑かったので秋のおとずれが待ち遠しい。週二回、晩飯前に呑むコップ一杯の焼酎が少し夏バテ気味の体によく利く。書き始めたばかりの小説はまずまずの立ちあがり。これまでこういうことはあまりなかったことで多少気味がわるい。実存…
第一章は正成が家督を継いでから後醍醐天皇の幕府討伐の意向をうけた日野資朝の勧誘をうけるまで。一日一枚ペースで二年半かける。取り敢えず十月いっぱいで一章を書き上げる。書き出しはどうしても少しもたもたするが、推敲での修正に委ねるということで書…
わからないことが多い楠木正遠、正俊をどう書くかに当面腐心している。構成上の主人公はやはり後醍醐天皇と尊氏と正成だが、正成と正俊の子の正氏と愚中周及を隠し軸にすることで小説らしくする。小説らしくということはこの場合、面白くするということ。書…
創作ノートへの個人データーの書き込みがまだすんでいない登場人物が後半に登場する人物ばかりになったので、今日の午後から作品を書き出す。とりあえず一日一枚ペースの予定。書きながら創作ノートへの書き込みをして年内に仕上げる。今度の作品は読み物と…
空調を二十八度に設定して籠もっている部屋に外気の暑さがどこからともなく忍び込んでくる。今夏はことのほか暑い。次作の創作ノートへの登場人物の個人データーを一日三人のペースで書き込みながら、人間がもしもっと長生きしたら人間の価値観や人生観はど…
次作でつかう国土地理院の地形図二十三枚のうち十一枚を発注する。書き出すとすぐにも要るぶんで、あとは来年になって少し書きすすんでからあらためて必要性を検討して求める。人間社会の進化という概念がなかった昔の人間は、平らな地面のうえで苦楽に鼻輪…
雑用を片づける。あれもこれもと考えていると煩雑なので、メモをとって一つずつ片づけていく。およそ片付いたので、今日から次作の創作ノートの書き込みを再開する。頭の中まで片付いてしまってブログに打つことも何もない。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙…
午前中、図書館へ行く。次作の資料になる本を探したが、あまりなかった。基本、大事な資料は自腹で買うしかない。それでも書き始める直前の本格的な資料集めの手始めには図書館へ行く。ひさしぶりの外出だったので、暑さもあって疲れる。作りかけの創作ノー…
推敲五百九十枚了。今日、明日二日かけて最後にもう一度目をとおして一丁上がり。しっかり書けたという感じがする。長編小説のフィナーレの最大のイベントは書き手の自己満足。ニーチェが言うところの実存的陶酔。しかし、その先をニーチェは言わない。それ…
推敲五百十枚。あと三日、ひと息なので慌てずやる。気張りたいのだが、一昨日寝違えた首がまだ具合がわるくて、気張ろうとすると柱と梁の枘がずれたようになってうまく力がはいらない。何年かにいちどの長編を書き上げるフィナーレの一瞬なので、できればも…
推敲四百五十枚。長塚節の「土」読み始める。久しぶりの日本作品。途中までは若いときにいちど読んでいて、そのときと印象がちょっと違う。昨日読み終えたゾラの「ジェルミナール」と書き方が似ている。自分の文章の推敲ばかりしていると文章が半透明のよう…
推敲三百九十枚。推敲がいよいよ佳境に入っているので集中したい。ブログを打つのさえ苦痛で、早々に心事四面の扉を閉じて籠もりたい。一日三十枚、滝の落ち口の水明。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の禅林で破…
推敲三百三十枚。半分をすぎて、やや落ち着く。いつもそうなのでそうなる予想はしていたが、それでも少しほっとする。今日も入れてあと九日。何とかなりそうな気がする。今の作品を書き始めたのが三年前の九月中旬だったので、ほぼ丸3年かかったことになる。…
推敲二百七十枚。最終推敲のつもりの稿があとで判読がむずかしくなるほど汚れる。では、これまで何回もした推敲は何だったのか。ともかくやり切るしかないとおもって一日三十枚のペースを守る。このペースが持続の命綱になっていて、これがなければたぶん空…
推敲二百十枚。前回の稿数削減を目的にした推敲で、用明が即位したあとの厩戸王を親王としたが、親王という尊称は太宝令以降につかわれるようになったので、「大王の嫡流の王(みこ)」に書き変える。頻繁に出てくるようだと煩わしいが二度だけなのでよしとす…
推敲百五十枚。今読んでいる「ジェルミナール」には数十頁毎に挿絵がついていて、なかなか味わいがある。挿絵にそれなりの効用があるとすれば、挿絵の効用に類した効用を意図した文章による描写があってもよい。たとえばサルトルやベケットの小説に挿絵があ…
推敲九十枚。午前中に十五枚やっておかないと一日三十枚のペースがきつくなる。今年の夏のこの暑さをどうにかして精神的エネルギーに変換できないものかとおもったりする。成せば成る式の精神的スパルタとはちょっと違って、エントロピーの次元変換とでもい…
推敲四十五枚。出だし、一日三十枚の予定よりやや遅れる。上代語の扱い方に腐心する。会話に上代語をそのままつかうと意味不明になったり、語意が反転したり、説明が煩雑になったりするのを何とか処理するのに手がかかってしまう。われわれが古語として理解…
今日から最後の推敲。一日三十枚予定。最後のところは小細工も付け焼き刃の才覚もつうじない、嫌も応もなくあるものだけの間髪の世界なので気張らずに頑張る。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の禅林で破門同然と…
推敲終え、五百九十九枚。これを印字の文章として校正したうえで、あらためて読者目で推敲する。小説の初稿はかならず手書きしなければならないとおもっているが、書き終えたあとの推敲は印字に手書きで添削したほうが格段にしやすい。そのうえで昔は版組み…
六百三十枚を推敲し終えた昨日の時点で五百七十四枚で、残り二十五枚をそのまま足しても六百枚を切る。今日、その最後の二十五枚の推敲を終え、明日からもう一度読み通す具合に読者目で目をとおす。一日六十枚ペース、本なら四十頁ペースでやる。それでよう…
推敲五百七十枚。あと八十六枚の推敲で二枚削れば六百枚に収まる。まだもう一回、頭から丁寧に目をとおす必要がある。書いた枚数がおよそ七百二十枚で、それを二回の推敲で百二十枚削り落としたことになる。この痛みは最初の白い紙に仮のタイトルを入れてか…
推敲五百十枚。巣立ちしたヒヨドリの巣を落とす。枝の股にかけられた直径十五センチくらいの巣が藁屑や植物の繊維で意外に丈夫につくられていて、巣の底の裏を枝に固定させるところだけビニール紐や解れた化繊のようなものを絡めて丈夫にしてあった。なかな…
推敲四百五十枚。七十一キロあった体重がコロナで六十五キロまで落ちたあと六十八キロまで恢復していたのが、この暑さと推敲の疲れでまた落ちて、昨日六十五キロを切った。好きでやっていることとは言え苦労は苦労なので、文字通り身が削れていくのが実感と…
推敲三百九十枚。一日三十枚の推敲という目の前の仕事に埋没している。午前中に十枚から十五枚出来れば午後が楽になる。一日の仕事が終わって水撒きに出ると、その日その日が具体的なかたちで立ち現れたようにあって、その中で生きている自分というものを感…
推敲三百三十枚。暑い最中に生まれたヒヨドリの雛がその暑さで死んでしまったらしく、一昨日の朝早く親鳥が大騒ぎして巣を棄てていった。「キーッ」という親鳥の悲痛な一声が諸行無常に抗う生きとし生けるものに共通する悲嘆に聞こえる。人間の言葉も鳥の鳴…
推敲二百七十枚。ヒヨドリの雛が孵ったみたいで明け方に窓の外の巣あたりから文字通りヒヨヒヨと鳴いているのが聞こえる。このところしばらく体調を崩していたが、推敲の目途が立つようになると復調して体重も戻り始めた。紙に書く文章とその推敲だけが書き…
推敲二百十枚。二日離れたので少しペースが戻らない。迷うことが多い。二度、三度と同じところへ目がいってしまって捗らない。こういうときは三十枚につき三枚、一割カットという非文学的パフォーマンスの目安があるのがかえってやりやすい。しかし、これが…
推敲二百四枚。所用あって関西へ遠出して二日机から離れる。今日からまたバッサ、バッサのバサラ推敲。前回の推敲で六百四十二枚になっている。そのあと頭からまた二百四枚推敲して十五枚ほど削ったので、あと四百三十八枚推敲して二十七枚削ればいいのだか…
推敲百五十枚。十五枚削る。枇杷の木に巣がけしたヒヨドリが、卵を抱いている雌のために朝早くからせっせと餌を咥えてやってくる。この文章、「朝早く」の前に「毎日」があって、うごけない雌のために雄が餌をはこんでくるのは毎日なのが当たり前なので削っ…