古田十駕(酒盛正)の文学日記

古田十駕の文学日記

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

2024年5月31日 雨上がりの滴まじりの爽快。

二百三十枚。五章の半分書き終える。六月中に五章を書き終える予定。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の禅林で破門同然となった良寛は、越後へ帰郷して世俗の中で禅の修行を全うしようとするが、そうして真摯に生…

2024年5月28日 未明の羽音枇杷盗るか

二百二十八枚。起きるころに降っていた雨がやんでいるが、今日はたぶん一日降ったり止んだり。止んでいるうちに今日食べるぶんの枇杷を採る。二日で書くつもりだった正成と将監の会話をもう四日かけて書いている。若いとき、ゆっくりと流れる大河のような小…

2024年5月25日 日付の字面がよさそうな日。

二百二十六枚。天王寺へ打って出る前の正成と将監の会話を今日書くつもりで昨日その下書きを書いたのだが、昨晩寝床でいろいろ考えているうちに当初思っていたより重要でむずかしい箇所になってしまったので、今日と明日二日がかりで書く。一枚半から二枚。 …

2024年5月22日 月明かりの夜は悩まず。

二百二十四枚半。正成が天王寺へ進出するにあたってはかならず後醍醐天皇か大塔宮との何らかの申し合わせがいる。その部分は歴史資料にはほとんどないので、数少ない地方史料と伝承をつてにして蓋然性の推理につぐ推理を重ねるしかない。少し日数が要る。こ…

2024年5月19日 袋から出る鼠。

二百二十二枚。今朝四時頃、布団の中でホトトギスの鳴き声を聴く。赤坂城で一敗地に塗れて再蜂起した正成が桐山城を攻撃。この戦いが狼煙になって大覚寺統の皇位奪還の再挙兵が始まる。まずまずのペース。まだ本格的な戦闘シーンは書いていない。湊川の戦い…

2014年5月16日 「芸術は爆発だ」とか。文学は被爆だ。

二百十九枚半。後醍醐天皇が隠岐へ配流されたところで五章の三分の一終える。筆は遅いがいちおう順調に進捗している。この調子だと予定より早く書き終えるので、次作の資料の読み込みを急ぐことにする。歳をとって軽くなっていく頭との競争なので、諦めるこ…

2024年5月13日 朽ち果つ心の種になる

二百十七枚。昨日の好天と打って変わって夜来の雨が降り続く。後醍醐天皇の隠岐配流が決まって六波羅の御座所を出るところまで書いて、その前のところへの挿入を今日書く。二枚前後の予定。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co…

2024年5月10日 この世の色をつかうべし。

二百十五枚。赤坂城を脱出し吉野へむかった大塔宮は幕府方の吉野執行らに阻まれて吉野入りを果たせず熊野へむかう。京では大覚寺統の公卿武家僧徒らの処分がすすみ、いよいよ後醍醐天皇とその親王の配流が幕府から新帝へ奏上される。正成、正李、正行、和田…

2024年5月7日 大きくてせいぜい五寸の泥鰌かな

二百十二枚。今日で幕府方、楠木方双方の赤坂合戦後の処置を書き終え、明日から元弘二年の年初からおこなわれた後醍醐天皇とその皇子たち、大覚寺統の公家たちの処分を書く。気がつくともう五月で春も終わりかけている。七ヶ月半でここまで書ければまず御の…

2024年5月4日 ゆく川のながれが土手も何もみんなかっ攫っていく。

二百十枚。赤坂城合戦の戦後処理で赤坂の地がどうなったのかよくわからないので、少し筆が滞る。一昨日古書市へ行って次作の資料になりそうな本を物色してくる。二十年来愛用してボロボロになってしまって探していた辞書があったので買い求める。高額で買え…

2024年5月1日 わが愚昧に悪も身を避く。

二百九枚。下赤坂城の落城を書き終えて五章に入る。五章は後醍醐天皇の隠岐配流と島からの脱出、倒幕軍をひきいての帰洛、新田義貞の鎌倉攻撃と得宗家の没落。次作の資料リストづくりを始める。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakute…