古田十駕(酒盛正)の文学日記

古田十駕の文学日記

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2024年6月21日 降るや降らずや。

二百四十五枚。天王寺の合戦をいちおう書き上げて後醍醐天皇が配流されている隠岐へ筆を移したのだが、とばすつもりだった宇都宮公綱との戦いを挿入する気になる。その挿入の一枚半ほどを今日書く。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.ra…

2024年6月18日 心中にある秋晴れ。

二百四十三枚。天王寺の合戦をあと一枚、今日書く。未明から強い雨が降っていて、東南向きの窓に拵えてあるムベの棚に降り込められたらしい雀が何羽か七時ころにちょっと騒いでいたが、八時過ぎに起きてカーテンを開けたときにはもういなかった。この雨で梅…

2024年6月16日 雲ひとつ具象と抽象の中間に浮く

二百四十二枚。あと一枚か一枚半で天王寺の合戦を書き終え、後醍醐天皇の隠岐脱出へ筆を移す。このあたりでひと息入れたいところだが、そういう気持ちに余裕を持った振る舞いが苦手で、いつもこせこせと書いて自分で課したノルマを果たそうとする。性分がそ…

2024年6月12日 生成の持続。

二百三十九枚。淀川を挟んで対峙した六波羅勢五千と楠木勢二千の合戦を今日、明日で書く。昨日の朝、枇杷の残りを全部採る。これまで散々実を啄んでいた鳥がやってきて未練げに鳴く。全部で一斗くらい採れたか。数日おいて実のなくなった木の剪定をする。次…

2024年6月9日 夜明けに鳥らきて枇杷食っている

二百三十六枚。吉野に潜幸している大塔宮の令旨を携行した空如が再挙兵した正成の天王寺の陣を訪ねるところまで一昨日書き、その令旨を大塔宮が同時期に和田と熊谷へ発した令旨の文面を参考にして昨日一日かけてつくる。あと二枚で五章の三分の二を書き上げ…

2024年6月6日 作品との間合い。

二百三十四枚。捗らないが確実に書きすすんでいる。激流もあれば淀みもある。モードやスタイルとして固執しなければこれでよい。固着より破綻がいい。刃こぼれを気にしていると刀はつかえない。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakute…

2024年6月3日 夜雨に鳴かずやホトトギス

二百三十三枚。ちょっとへたってきたのでシャドウボクシングのフットワークのような書き方をしている。存外面白い書きようなのだが捗らない。あと二、三日このペースでいく。温暖化のせいか枇杷が例年より早く採れるようになったので、このところほぼ毎朝枇…