古田十駕(酒盛正)の文学日記

古田十駕の文学日記

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

2024年11月30日 三百年ほども生きたし秋の暮れ

三百五十枚。あと一、二枚で六章書き終え。今月中に六章を書き終えること叶わず。後醍醐天皇の隠岐脱出まで書けなかったので、この章の小見出しを変え、もとの小見出しは次章へまわす。こんなことばかりしている。少し体調を崩したので夜中にトイレへいった…

2023年11月26日 目の前の自分が何者なのかを知る術がない。

三百四十七枚。三月毎の定期検診で午前中病院へ行っていたので、今日はモグラ掃蕩戦は休戦。近所に宅地開発があって、そこから避難してきたらしいモグラとの一進一退の攻防が夏から続いていて、ようやく塀ぎわ二面、建物ぎわ一面のモグラの進入路を破壊して…

2024年11月22日 夕暮れて風に醒める山木

三百四十五枚。一昨日は実を採り終えたムベの棚の刈り込みをして、絡まっていた蔦をとったので寝室の窓が開くようになる。ついでに汚れていたその窓のカーテンを取り替えることにする。元弘三年の二回目の赤坂合戦をあと七、八枚書いて六章終え。七章は隠岐…

2024年11月18日 日々の足跡が遠近法で歴史になる。

三百四十三枚。元弘三年の二月から閏二月にかけて護良親王が拠る吉野、楠木正成が拠る南河内へ幕府軍が進攻し、伊予、西播磨では北条専断を疎む西国御家人が倒幕の狼煙をあげ、世情騒然となる。このあたりはほぼ同時的に各地で起きる事態が錯綜して、それを…

2024年11月14日 生死を滞る勿れ。

三百四十二枚。ここ数日、何はともあれ書きすすんでいるという感じ。元弘三年二月の二度目の赤坂城攻め開戦のところまで書く。「太平記」は合戦に次ぐ合戦の死闘が売りだが、この作品では楠木正成の人となりに焦点を合わせて書いているので、合戦や殺戮のシ…

2024年11月10日 野道を辿る楽しさ。

三百三十九枚半。先週から挿入ばかり。細部を書くために新たな資料を見つけ出してくると挿入、書き直しができるという、毎日モグラとの攻防を繰り返しながら、その繰り返し。こういうのが、もしかしたら極楽なのかも知れない。大悟も要らないし、美女も要ら…

2024年11月6日 武器は石と唐辛子粉と唐辛子液とヨードチンキとコーヒー滓。

三百三十七枚。書き直しと挿入に何日もかけている。今日も午前中に挿入部分の資料調べにかけ、昼食後、さっきまでモグラ退治をしていて、このあと午前中に調べた資料に拠って挿入を書く。一日があっという間に過ぎる。今月中に六章を終えたいのだが、この調…

2024年11月2日 トホホと言わず息杖をつく

十九枚戻って書き直す。半枚ぶんほど短くなった。その続きを今日から書く。骨を折っているという実感があって、ふと気がつくと自分の手で肩を揉んでいたりする。やることが爺臭くなった。世間一般の処世術に耳を貸さず急峻をあえて登ろうという若い頃あった…